【体験して分かる】
まだ、私が
小学校に上がらないうちの頃の話。
家には風呂がなく、
母と銭湯に行った時のこと。
電気カミソリというものは
なかった当時、
銭湯の洗い場には、
両刃のカミソリがそこここで
使われていた。
母が
「カミソリは危ないよ。
手を切るからね。」と、
私にカミソリに触らないよう
注意した。
が、私は
わざわざカミソリの刃に触れた。
どんなに切れるか、
本当に切れるか、
知りたくて。
母に隠れて、
指先で、
両刃カミソリの青く光る刃に触れた途端に
スパッと切れた。
ほんのかすかに、
血が滲む程度だったが…、
痛かった。
知識でなく体験によって、
カミソリの刃は、
凄まじく切れることを
知った瞬間だった。
いまだに
忘れることのない記憶。
体験によって分かることは、
ただ知識として知るのとは、
天と地の差があることを、
知った瞬間だった。
体験による記憶は、
細胞にまで染み込む。
………・・・………
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