アンズのつぶやき 134 【リスクは自分が引き受け、相手を自由にする】

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【リスクは自分が引き受け、相手を自由にする】
 
もう、10年以上も前のことになる。
まだ、私が「アンズの庭」の持ち主だった頃の話。
薔薇は消毒しないといけないのだと
思い込んでいた頃の話。
 
薔薇を消毒することに
疑問を感じ始め、
実際段々に消毒を減らして行き、
3年程かけて、一切の消毒作業を止めた。
 
しばらくした或る日、
原種のノイバラの大アーチを
目の前にした時、
いつもなら毛虫が好き放題に葉を食べて
虫食いだらけになって見るも無惨の時期のはずが、
なぜか1本の枝のみ丸坊主になり、
他の枝は
いわゆる被害もなく、
葉がついたままだった。

こんなことあり得るのかしらと

信じがたい思いで見つめる夫と私。
 
どうしてこうしたことが起きたのか、
私たち夫婦が出した結論は、
消毒を止めるという行動を通して、
毛虫の想いを受け入れたからだろうだった。
毛虫を徹底的に排除したりせず、
存在を認めたからではないか。
 
自分さえよければいいから分かち合いへの
変化を望むなら、
相手を変えようとせず、
自分が変わるしかない。
 
「抵抗すると相手は強くなる」
ならば、抵抗しないということは、
相手の思いを受け入れる。
つまりは、
虫に食べたいだけ食べる自由を保証する
ということだ。
 
全部食べられてもいいと
腹を括り、全面的にリスクを引き受ければ、
相手も対立から調和に変容する。
 
腹の底から腑に落ちた出来事でした。
 
人間関係もきっと同じだね。
「リスクは自分が引き受けて、相手を自由にする」
それが真実の信頼関係を創る。

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